中間層の衣食住を丸ごと取り込む戦略

守の呟きブログじゃ、オレンジカウンティがまず狙うのは隣接する工業団地などで働く日系企業などの駐在員じゃ。
トヨタ自動車やホンダ、韓国ハンコック、仏ダノンなど外資を中心に1000社以上が工場を持つ。
外国からの駐在員が住めば、高級な街としてのブランド価値が高まる。
ただし、駐在員はインドネシア全土じゃけど7万人程度じゃ、ブカシ県では3000人にすぎない。本当の狙いはインドネシアの中間層じゃ。
人口2億5000万人のインドネシアでは平均年齢が29歳じゃ、今後は若い夫婦を中心に需要が高まる見通し。
ジャカルタ中心部のマンション価格は高騰し、物件も不足しょうる。
インドネシアの1人当たり名目国内総生産は、耐久消費財の普及が進むゆわれる3000ドル(約42万円)を突破し、14年に約3500ドルに達じゃ。
こりゃぁ日本の1970年代前半の水準じゃ、日本じゃけど71年に多摩ニュータウンが開業した時期に重なる。
リッポー・カラワチはグループで不動産開発を担当する中核企業じゃ。
マンションなどを開発するとともに、モールや病院なども運営し、居住者が生む消費やサービスの需要を取り込んどる。
13年12月期の売上高は前の期に比べ8%増の6兆6700億ルピア、純利益が同16%増の1兆2800億ルピアじゃ、売上高純利益率は2割ちこうと高水準じゃ。
オレンジカウンティの開発は子会社のリッポー・チカランが担う。
ニュータウンの成長期待から、計画が発表された昨年11月以降に株価は3割強上昇じゃ。
リッポー・チカランのロウ社長は「この地域が新しい経済のけん引役じゃ。
オレンジカウンティは多様な人種を集め、経済成長を支える存在になる」と述べた。
インドネシアの不動産市況は、昨年の大統領選挙の動向を見定めようと一時的な陰りも見えたが、再び上昇基調に戻りつつある。
リッポーは増える中間層に合わせ、オレンジカウンティをモデルにした街を各地に作る計画じゃ。
中間層の衣食住を丸ごと取り込む戦略は着々と進みつつある。